1956年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、フランス政府給費留学生として、パリ第4大学(ソルボンヌ)に留学し、ラブレーを研究。論文「ラブレーにおけるコミックとコスミック」で博士号を取得。慶應義塾大学大学院博士課程修了。帰国後、研究のかたわら執筆活動を始め、1991年『背負い水』(現、文春文庫)で第105回芥川賞受賞。2001年『ホラ吹きアンリの冒険』(文藝春秋)で第53回読売文学賞を受賞。2008年『蟹と彼と私』(集英社)で第19回伊藤整文学賞を受賞。2007年フランス教育功労賞シュヴァリエ叙勲。現在、慶應義塾大学文学部教授。大道芸や落語に強い関心があり、2005年第11代金原亭馬生師匠に入門。2009年以降、金原亭駒ん奈(二つ目)として高座に上がっている。1997年頃から、両親の介護を、さらには長年連れ添ったパートナーが食道がんを患い、介護と看病の日々に明け暮れる日々を送る。そうした中、2012年に自身も大腸がんを患う。
BOOK
『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』(朝日新聞出版 2021)
『カシス川』(文藝春秋 2017)
『電気作家』(ゴマブックス電子書籍 2015)
『やさしいフランス語で楽しむ荻野アンナのフラふら落語』(NHK出版 2014)
『えろたま』(中央公論新社 2013)
『電気作家』(「集英社すばる」2012年4月号-前篇、5月号-後篇)
『働くアンナの一人っ子介護』(グラフ社 2009)
『殴る女』(集英社 2009)
『蟹と彼と私』(集英社 2007)
『理想の教室~ラブレーで元気になる~』(みすず書房 2005)
『アンナのエネルギー観光』(枻文庫 2004)
『とんとん拍子』(清流出版 2002)
『けなげ』(岩波書店 2002)
『ホラ吹きアンリの冒険』(文藝春秋 2001)
『「笑う」しかない!-食べて飲んで旅をして…「一笑一会」』(三笠書房 2000)
『空飛ぶ豚 アンナのブタ・コレ』(共同通信社 1999)
『アンナの工場観光』(朝日新聞社 1999)
『一日三食ひるね事典』(TBSブリタニカ 1999)
『半死半生』(角川書店 1996)
『パリ 華のパサージュ物語(世界・わが心の旅)』(日本放送出版協会 1996)
『アイ・ラブ安吾』(朝日新聞社 1995)
『名探偵マリリン』(朝日新聞社 1995)
『百万長者と結婚する教』(講談社 1995)
『生ムギ生ゴメ生アクビ』(講談社 1995)
『ラブレー出帆』(岩波書店 1994)
『食べる女』(文藝春秋 1994)
『桃物語』(講談社 1994)

『マドンナの変身失格』(福武書店 1993)
『アンナ流元気がなにより』(海竜社 1993)
『週刊オギノ』(角川文庫 1993)
『コジキ外伝(シリーズ「物語の誕生」』(岩波書店 1992)
『背負い水』(文藝春秋 1991)
『ブリューゲル、飛んだ』(新潮社 1991)
『私の愛毒書』(福武書店 1991)
『遊機体』(文藝春秋 1990)

○共編著

『大震災 欲と仁義』荻野アンナとゲリラ隊共著 (共同通信社 2011)
『古武術で毎日がラクラク!疲れない、ケガしない「体の使い方」』
甲野善紀指導・監修(祥伝社 2006)

『人造美女は可能か?』巽孝之共編(慶應義塾大学出版会 2006)
『荻野アンナとテリー伊藤のまっかなウソのつき方』テリー伊藤共著(イーグルパブリシング 1999)
『死の発見―ヨーロッパの古層を訪ねて』松原秀一、養老 孟司共著(岩波書店 1997)
『空の本』写真・東幸央(パルコ出版 1996)


○翻訳

『田園閑話』ノエル・デュ・ファイユ作/『フランス・ルネサンス文学集2: 笑いと涙と』内 (白水社 2016)

『サン・トロペ』ジャン-ジャック・サンペ作・絵(太平社 1999)
『おはなのすきなおおかみくん』マリー・オディール ジュード・作、マルティーヌ ブール・絵(講談社 1999)
『恋人たち―アーム・スール』ジャン-ジャック・サンペ作・絵(太平社 1998)
『とんだタビュラン』ジャン-ジャック・サンペ作・絵(太平社 1997)
LECTURE
テーマ
「介護生活を前向きに送るヒント」

「がん時代を生きる」

「エネルギー・環境」

「文学論:ラブレー、坂口安吾」

「荻野あんな話こんな話」

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